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あなたは何mTalker? [旅々]

朝も早くから東高円寺へ。生協の新学期PCプロジェクト会議というものがあるのだが、そこで横国の事例を報告して欲しいとのことである。杉並区のど真ん中、なんともシャープな建物の中へ。

新学期に新入生にパソコンを提案する際、講習会もセットで行うべきだという風潮が高まっているらしい。なので、実際に講習会を開催する際の手順なり何なりをプレゼンするのが今回の役目なのだが、何やらいつになく緊張した。なぜって、周りが全部オトナなのである。

 職員のO倉さんが本来はプレゼンするはずだったのだが、「職員がやっても面白くないからねー。やっぱり学生がやるだけで、みんな聞くから。」という安易な理由で任されたらしい。それも今日知った。今まで、マイクを持ってパワポで事例を報告する、ということは何度か行ったことがあるが、それらは全て何も考えていなさそうな学生の前だけだったので、心に余裕があった。まぁ、前に立てば何か言葉が出てくるだろう、みたいな気持ちでプレゼンしていた。

しかし今回は違う。会場内約30人の中に学生は僕一人。職員のおじさんおばさんお兄さまお姉さま方の前で、与えられた30分、きちんと喋らねばならない。30分ってめちゃくちゃキツイぞ。

 

「時間を気にしながら何かをする」ということは今までに何度か経験があるが、一向に慣れない。難しい。スピーチなり、ちょっとした意見発表なんかは大体が3分程度なので、その中で起承転結をつけて、ヤマを作って…と、頭では分かっているのだが、そんなに上手くいくものではない。それに加えて、今度は30分というロングランだ。栃木県警のショートコントをフルでやっても7分前後。30分間人を退屈させずに話し続けると言うのは容易ではない。

 

 

100m走が得意な人、400mや800mが得意な人、42.195kmが得意な人、色々いるが、話すという行為に関してもそれぞれの長さに応じたRunner-Talkerがいると思う。どれかというと僕は100m走向けのTalkerだ。スピーディーに起承転結をつけてしまわないと、不安になる。(喋る時はね。)だから、30分ものロングランになると息切れをさけられないのだ。そのために意識的にペースをゆっくりに保たなければならない。

もちろん、マラソンTalkerのような人がうらやましくもある。とりあえずの資料がいくつかあれば、それを元手に30分でも1時間でも話せるという人は、たくさんいるだろう。大学の教授にも、そういった人が多い。本当は30分で終わるような内容を、上手く90分に配分して授業に仕立て上げるのだ。聞こえは悪いが、これも立派な才能である。

が、マラソンとは見ていて往々にして退屈なものである。見ているもの、聴いているものを退屈させないRunner-Talkerが世間にどれだけいるかというと、数えるくらいだろう。

スピードとスタミナ。陸上競技においても、話す場合においても、そのバランスが良くなければ、良いパフォーマンスはできない。

 

 

 

さてさて、そんなスピード狂の僕が30分持ったかというと、

持ちませんでした。

いくらパワポと資料があっても無理。30分は長すぎる。来年は教育実習だというのに、30分も持たないのは危険だ。20分くらいでパワポも終わり、質疑応答に入る。

30分の中で使える「起承転結爆弾」をいくつかは用意しておいたのだが、一つ使うともうすぐに次を使わないと不安になってしまう。突き刺さるおじさんおばさん達の視線。焦る焦る。隣のO倉さんは、最初に少し話し、「それでは、これから学生の方に事例報告をして頂きます!」と言ったっきり、涼しい顔でそっぽを向いたまま。おーい。

 

まぁでも、多少早く終わったくらいで、大きな失敗もなく惨事にはならなかった。就職活動のための必須要綱に、

「其の○○ - オジサン慣れしておくこと。」

みたいなのが書いてあったが、そのいいトレーニングになっただろう。

 

 

 

 

お昼休み、弁当を食べていると聞こえてくる会話は、

「○○さん、あ、今は○○さんか、苗字変わったんだね。結婚おめでとう!」

だとか、

「○○さん、左遷?左遷?(笑)」

みたいな、完全社会人トーク。

 

100mRunnerは、砲丸投げには参加できない。

 

 

 

 

お昼を過ぎて、千葉に行く用事があるのでO倉さん共々会場を後にした。一応これは他の行事と違って、オシゴト扱いになるので、時給が出るらしい。報われた…。

この後、遠路はるばるやってきたK様と幕張メッセツアーを行ったのだが、もう今日は夜行バスの時間があるので後日。やっぱりK様はすごい。


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