合格発表くらい掲示してくれよ! [雑記]
さて、前期入試も終わり、次にやってくるのは合格発表となった。
我らが横浜国大も、例年のように合格発表が行われるのだろう…
と思っていたら、ちょっと今年は難儀なことになってしまったらしい。
横国HPより
平成19年度横浜国立大学一般選抜入試の合格者番号の掲載を次のとおり行います。
(掲示による合格発表は行いません。)
なお、本学では、合格発表の情報提供には万全を期していますが、合格者については合格通知書をもって正式な通知といたします。
(前期日程) 平成19年3月7日(水)13時から平成19年3月9日(金)17時まで掲載します。
(後期日程) 平成19年3月21日(水)13時から平成19年3月23日(金)17時まで掲載します。
(学務部入試課)
下線の部分、これが非常に切ないのである。
掲示による発表が行われない、それはすなわち、
こんなことや…
こんなことが…
行われないことになる、ということだ。
学内にある掲示板に、合格者の受験番号を載せた紙を、
貼り出さない!のである。そーゆー時代になったのか。
もうインターネットで見なさいよ!ということか。
野暮ったいぜ。
人生に一度(であってほしい)大学の合格発表を見るために、
遠路はるばる、ないし地元だから、という理由でやってくる人たちの、
喜びと悲しみがより爆発するこの掲示板前のお祭りが、
もう行われないとなると寂しくて仕方がない。
合格発表レベルの話になると、なんというか、
人の隠しきれない感情が絶対に表れ出てくるので、
非常に面白いのだ。
いくら嬉しさを我慢しても、顔の筋肉が上につりあがり、
いくら悲しさを我慢しても、首は角度にして10度くらい下へ垂れる。
大学の正門へと続く道は「合格者ロード」と「不合格者ロード」に見事に左右で別れ、意気揚々と天を仰ぎながら帰る人間と、ケータイ電話の画面を見つめながら帰る人間が、悲しいかな見事な好対照になるのだ。
もっと面白いのは、来ている親御さんですら、
感情が抑え切れなくなってしまうところだ。
人生酸いも甘いも噛み分けたようなお年のおじさんおばさんでさえも、
ニヤニヤニタニタするのである。かわいくて仕方がない。
自分の息子や娘と受かった受験番号を並べてツーショットにし、
パチパチと写真を撮っている姿を見ていると、
「合格発表」の主人公はむしろ親御さんなんじゃないかとすら思えてくる。
こんな面白い行事が、行われなくなるわけだ。
なんとももったいなくて仕方がない。
毎年見に来る人は、平均で100人くらい?だったように記憶している。
ひしめきあうサークルの勧誘や、
この日だけ妙な輝きを見せるオレンジのアメフト集団。
彼らは実はこの日のためだけに活動してるんじゃないか?
ひっそりとした喜び方も、ひっそりとした悲しみ方も、
なんだろうね、押し殺しているが故になお魅力的、というか、
チラリズム的な要素がきっとこの合格発表にはあるんだろうな。
以上写真は全て昨年のもの。
見れば見るほど面白いのに。
まぁ、まぁ、大学も費用対効果を考えると、インターネットで見とけばいいんじゃね?という対応なのだろう。あとは郵便か。確かにこのご時勢、足を運んでもらう理由などない。
けどもなーーーー……
僕の場合は、
合格発表の日、
モンスターファーム2でヴァージアハピをバナナ育成していると、
母親から電話がかかってきて、
開口一番、「受かってたでー。」
と言われ、
ガッツポーズも何も出なかった。
この辺の妙なうらめしさというか、鬱屈が、
他人の合格発表見たさ、なんかに現れているのかもしれない。
ほらそこ、また悪趣味なんて言わない。
思えば高校の新聞部の時から、
合格発表を取材する側の味を占めていた気がするな。
そこくるり2は、横浜国立大学の合格発表掲示復活を願います。
いや、見に行くほうとしては勧誘とかウザいだけなんで。
ちなみに自分はあのオレンジの軍団はうまく避けましたけどね。
自分の場合、人がごみごみしてるのは嫌(意味もなく絡まれるのはもっと嫌)だし、中途半端に遠かったので、見に行かなくていいんならそれに越したことはないです。
交通費とか時間を割かなくていいわけですから、受験生にもメリットはありますよ。
まぁネットできる環境にないときついですが(実際自分は大学入るまで家でネットできる環境じゃなかったし)、確か希望すれば合格者の受験番号の一覧が送られるようになってたはず(てかどのみち合格者には入学に必要な書類が送られてくるんですよね)。
つまるところ、掲示しないほうが大学側・受験生側ともにメリットが多い、と。
by Tz (2007-03-01 21:02)