人命救助(救出編) [ひとりあそび]
まだの人は「人命救助(転落編)」をどうぞ。
(今回もjpegペイント画像を中心にお送りします。)
かくして幕を上げることとなった暴君K沼救出プロジェクト。
崖の下の暴君を、民家の人に気づかれずにいかにして引っ張り出すかが今回の任務のポイントである。しかし、泥酔に泥酔を重ねたこの「歩く支離滅裂」は、睡魔に負けて起き上がる様子がない。とりあえず民家の庭からだけは出て行くように何度も言って聞かせるが、
「死なせてください…。」
と、つぶやくばかり。てめー、ホントは死んでたかもしれんのだぞ!
と言いたくなる気持ちを抑え、体をゆする。
「もう、マジだるいんで、死なせてください。」
「もう、死にます。お願いです。」
どうやら彼の今の頭には「寝る」という言葉が無いらしい。
死ぬ=寝る、くらいの意味で使っているんだろう。さかんに死ぬ死ぬと言う。
しかしこのまま待っていても埒が明かないので、5分ほど寝かし、そして一気に体を持ち上げ、玄関から引っ張り出す、という作戦を取ることにした。すやすやと寝息を立てる暴君を眺める男衆8人?前後。
崖の上から、崖の下から、この作戦の成功を心より願っていた。
時は満ちた。
一気に、一気に運び出す。
皆:「せーのっ」
暴君:「マジ、だりぃ。」
しまった!
目を覚まされてしまった。
ごねる暴君。しかしもうこれを逃したら機会はないかもしれない。
K山:「ちょっとだけでいいから!」
Aっちゃん:「5分だけでいいから!」
暴君:「死なせてって!」
Aっちゃん:「5分我慢したら、死んでいいから。」
暴君:「もう、マジ死ぬんで、ほっといてください!」
Aっちゃん:「じゃあ、1分でいいから!1分だけ…」
暴君:「死なせろよ!」
Aっちゃん:「じゃあ死ねよ!」
思わず逆ギレしちゃうAっちゃん萌え。
というわけで、H部君が左手を強引に引っ張り(この時のH部君も実はかなり酔っていて、ハッキリ言って危なかった。)、残り全員が力を合わせて暴君を持ち上げる。
まさに書いて字の如く、暴れる暴君K沼。
「死なせろよ!」とわめきちらしながら、体を揺さぶる。民家の方が起きない事を祈りつつ、とりあえずは玄関から早く早く出すように運ぶ。暴君は予想以上に重たかった。
図の玄関の方向へ、距離にして5、6メートル。微妙に並んだ木々が少し邪魔だが、それでも先頭を引っ張るH部君は強引に強引に突き進む。そして、最大の難所に突き当たった。
門だ。
作りが、奇跡としか言いようの無い形をしている。
大きく開く時は大きく開けるタイプなのだが、夜ともあってこの時は小さいほうの扉しか開かなくなっている。
こんな状態。
つまり、出入りする時は頭を下げて、門をくぐるようにしなければならない。
で、シラフでもちょっと気をつけないと頭をぶつけてしまうようなこの門を、
暴れる人間を運びながら通過しようとすると、どうなるか。
こうなる。
笑ってはいけないのだが、思わず吹き出してしまった。
「頭を押し込め!押し込め!」という大合唱と共に、何とか門をくぐる暴君。
しかしこの時、暴君の左手が解放されてしまった。
解き放たれたチカラが、
怒号と共に、暴れ出す…。
死なせろよパーンチ!
死なせろよキーック!
死なせろよチョーップ!
チョップまであったかは覚えていないが、暴君の攻撃にダメージを受けた人は少なくないはずだ。K沼君、ここはちゃんと謝りなよ。
なんとか民家から連れ出し、ほっと一息。
と、思ったのだが、今度はH部君が暴走を始める。
とにかく暴君を少しでも早く階段の上へ連れて行こうと、思いっきり手を引っ張るH部君。これはまずい、と、思わずベルトに手をかけ、半ば「マジかよ…」と思いながらも必死で運ぶ。すごい力で暴れられたが、なんとかI本邸の前の安全地帯まで運ぶことに成功した。
それでも、
「俺、死なせなかったの誰だよ!」
と、本気で怒る暴君。
とりあえずテキトーにごまかし、なんとか寝かしつけるに至ったものの、寒さにやられた隊員たちはそそくさとベースキャンプへと入っていった。
いやはや、思い返すと凄いことやってるなぁ。
自分の靴を枕にし、すやすやと寝息を立てる暴君。皆がかぶせてあげた上着の山で、一応温かそうには見える。水も飲ませ、リバースも済ませたので、少しは楽になっただろう。ホームレスみたい…と言っては、その方々に失礼極まりないが、冷たい冷たいコンクリートに寝そべる姿には「自業自得」の言葉がぴったりだった。
K山君、I本君、そして僕の3人+α で、寒さに耐えながら暴君の様子を見守ることにする。酔いが冷めて目を覚ましてくれるまで、どのくらい時間がかかるだろうか…。そんなことを考えながら、時計は午前5時を指そうとしていた。
この後に続く惨劇を、いったい誰が予測出来ただろうか…。
(全てを読みたい人は、「キッコロキッコロ」と書き込んで下さい。)
(ワッフルネタを知らない人のために。「ワッフルワッフルとは」)
人命救助(転落編) [ひとりあそび]
金曜夜から土曜朝にかけて、K沼君から生命の神秘を学んだ。
人間の根源的力と言うか、いやー、カラダってのはすごい。
(以下、jpegペイント画像でお楽しみ下さい。)
ご他聞にもれず、K沼君というのは無類のお酒、JINRO好きで、この夜も気持ちいいいいいいいいいお酒をほぼ一本空けていた。そのせいと言って間違いでないだろう、午前3時には言動が支離滅裂になる。
この支離滅裂さが、彼の神がかり的な面白さを生むわけだ。
まず、「死ねっ!」「シカト!」「チョンボ!」「す○屋!」「山○さん」などなど、語彙が極めて狭くなる。“てにをは”はしっかりしているものの、
「山○さんマジチョンボだわー。」
「す○屋シカトして下さい。」
みたいに、もう言葉を覚えたての幼児状態になる。
で、ちょっとずつ言葉を思い出して、どんどんヒット賞を作り出すわけだ。すごい。8月にも同じようなことがあったが、涙が出るほど笑ったのをよく覚えている。
しかし、8月の時はこの段階で止まって良かったのだが、今回はちょっと難儀なことになった。なんとなくK沼君いじりにも飽きてきた中の人たちが、ちょっと外に出しとこうぜ的雰囲気を出し始め、K沼君自身も、あるのかないのか分からないバイトにおびえながら「帰る、帰る!」と騒ぎ立てる。ちょうど何人かが買い出しに行って人が少なくなっていたこともあり、支離滅裂さ極まるこの暴君は仕方なく外に出ることになった。
これが、悪夢の始まりだった。
千鳥足で坂を上手く下れない暴君は、それでも勢いそのままにトップスピードで駆け下りる。つい30分程前に階段落ちを披露しているだけあって、嫌な予感が頭をよぎる。
ちょ、そっちは崖…!!!!!
K沼ぁぁああああ!!!!
と、見ていた僕もK山君も叫ばなかったが、彼が2メートル下に落ちたのは確か。急いで駆け寄り下を見る。横たわる暴君。11月なのに、嫌な汗がつたう。
割れた植木鉢、ちらかったプランター。これはもう戦慄するしかない!
下に回りこんだK山君がカラダを確認。どうやら怪我はしていない様子。
落ちたところが土だったこと、背中から丸まって落ちたこと、その他もろもろが幸いして、一命は取り留めたようだ。安心安心。しかし、新たな問題が発覚する。
ここは民家だ。
図上部のブロックに頭をぶつけなかっただけ幸いだが、状況は思ったより深刻。酔った暴君はこのまま眠りに落ちようとしている。もし民家の人が起きてきたらアウトー。救急車でも呼ばれて大事になれば、これはちょっとやそっとで片付く問題ではなくなる。いやー、あの時は冷静なつもりだったけども、今考えるとこれは結構な状況だね。
というわけで、暴君救出プロジェクトが幕を開けることとなった。
(全てを読むには「ワッフルワッフル」と書き込んで下さい。)
「ドラゴンクエスト-あるくんです」 [ひとりあそび]
流行ったのはいつの頃か、たまごっちブームに乗ってやってきた「ドラゴンクエスト-あるくんです」のお話。
今更ながらにそれを引っ張り出し、日々振り続けていた。万歩計として使われるように設計されているのだが、いかんせん万歩計として使っているだけでは、いつまでたっても進化できない。
マップの地形に合わせて、色々なスライムに進化できるというのが面白味なのに、進化までに必要な歩数があきれるくらい多い。となると必然的に「万歩計をつけて歩く」のではなく、「手で振る」ことで歩数を稼ぐことになる(別に手じゃなくても良いが)。常にカチカチカチカチ振りながら、歩数を稼いでよりスピーディーに進化していくのだ。はたから見れば100%貧乏ゆすりである。
そんな苦労の甲斐あって…、
無事、メタルキングになれました.。゚+.(゚∀゚*)。+.゚
これ、分かる人には分かるだろうけども、相当辛い。総歩数が20万歩くらい?それだけ振り続けたわけだ。頑張ったなぁ、弟たちよ。素直に喜ぶ。
で、たまごっちでは、死んだ○○っちが卵を残したりするのだが、このスライムは、分裂して子孫を残す、みたいな感じになる。それが二回目になると、
おおー、ドラゴン。かっこいい。まぁでもこれは難易度低い方だ。お世話をきちんとしていれば、分裂二回は取るに足らない。
そして、マップ上の全地形を制覇したスライムだけが、進化することの出来る究極の姿、
「賢者」
うおー、なんかまじでかっこ良さそう。これを目指さない手はないということで、兄弟共々一心不乱に振り続けること数日、ついに賢者に進化を遂げる時が来た。
とくとご覧あれ、これが賢者だ!!!
どう見てもたまごっちです。本当にありがとうございました。
なんじゃこりゃああああああああああ。
開発者は何を考えとるんだ。
怒りを通り越した切なさと共に、あるくんですは再び押入れの中にしまわれた。
グッバイ、賢者。
POV-Rayで描くCG [ひとりあそび]
お盆も済んで、あとは秋が近づくのみ、そんな甘っちょろいことを考えていると痛い目にあうのが、この横浜の田舎、保土ヶ谷区だ。
17日の朝に夜行バスが横浜へ到着。午前9時から始まるCG数理の授業へ向かわねばならない。とりあえずアパートへ戻って身支度もそこそこに、大学へ向けて自転車に飛び乗る。しかし暑い。
ただの保土ヶ谷区ならまだしも、大学があるのは都会のジャングル、常盤台だ。丘の上にあるので太陽が程近く、横浜名物のハマ風もこんなところには吹いてくれない。和田坂をチャリで疾走するだけで汗だくだ。とりあえず大学にも到着、授業の行われる情報処理センター教室?というところに入る。
クーラーを発明した人に心から敬意を表したい。
さて、この「CG数理」という授業、教員免許取得必修科目にもかかわらず、割と面白い。マルチ知る人ぞ知るN村教授が担当なので単位が出ることは保障されているし。POV-Rayというソフトを使って、CGを描く実習授業なので、頑張れば素敵な絵が描けるのである。
POV-Ray公式サイト http://www.povray.org/
で、その素敵な絵というのが
こんなのとか、
こんなの。ホントに出来るのか?これ。
IRTCという世界大会のサイトにたくさんある。
というわけで、色々とチャレンジ。常に頭の中にX軸、Y軸、Z軸を描きながら、平行移動に回転と中々楽しくなり始める。頭の中に絵を浮かべながら、目をつぶって集中しつつ…。
今までイラストレーターで真似事をしていたような平面の絵ではなく、きちんとした3DのCGなので、視点を変える作業が面白い。物体の位置はもとより、光源、視点(カメラ)の位置も変えられるので、あっちこっちから自分の作品を眺めることが出来るのである。
先生の説明もそこそこに一つ目の作品を作りながら、ふと気づく。
教室が静まり返っている、ということだ。8月の夏真っ盛り、20歳前後のワカモノ30名が、ほの暗いパソコン室でモニターに向かう。聞こえる音といったら、キーボードを叩く音とマウスのクリック音のみ。暗い。何をやってるんだと思う。大学がこんな立地だと、社会的引きこもり率が高まっても致し方ないであろう。
だめだなーと思ったので昼休みに屋上へ行ってみる。暑かったけれども色々とすごかった。ここはまた書こう。
そんなこんなで作品も完成。
17日、18日と二日間頑張った成果だ。
こんなマリオもできてしまうと。これは作っていて楽しかった。
X軸は延々と続くので、1-1を完全再現することも可能だ。9月提出の課題はそれにしよう。
後はお寿司!お盆に嫌ほど食べたお寿司も、こうしてみるとまた食べたくなる。いくらいいな…。
僕はやっぱり感覚で数字を打ってしまうんだけれども、それは数学的にはあまりよろしくないだろう。マリオにしてもお寿司にしても、ソースコードを見られてしまえばきっと赤点に違いない。もうちょっと勉強しないといけないな。
夏休みに大学に行くと、色々と面白いことがあるわけで。屋上もしかり、教員免許の更新講習会らしきものもあったし、何となく残念な感じの展示会が図書館で開かれていたりもした。追って報告する。
予測変換ミラクル [ひとりあそび]
ケータイの予測変換が成せる業。偶然の妙というか、ミラクルが時々起こるのが、逆に人間ぽくて良い。
もっさり感MAXで電池の持ちも悪い、どうしようもないD902iさん。時々この予測変換で楽しませてくれるのがせめてもの救いだ。メールをしているとき、顔文字を出そうとすると「かお」と打った段階で、最近使った顔文字がでる。しかし、前の文字列に応じて少しづつ変化するため、ミラクルが時々起こるのだ。今回も「かおもじ」と打って変換しようとした時に、今まであまり見なかったフツーの予測変換が出てきた。
「香らねー」
こんな予測変換を使う人はいるのだろうか。
メールで「ちょっと、この香水マジ香らねー。」とか、「あのアロマ、全然香らねーぜ。」なんて打つアヴァンギャルドな人種は居るのだろうか。
アヴァンギャルドはまだ続く。「香んねー」という、よりフランクな活用まで出てきた。「香んない」というジョシコーセー系の変換も。オールマイティだ。
ためしに今、パソコンで「かおんねー」と変換してみると…
「加温ねー」 この暑いのにめっそうもない。
一番下の「薫らねえ」にどこか風情も感じられる。
「香ろ」 「香ろう」 もはや意味が分からない。
「よし、ちょっとこれから香ろうぜ!」なんて言葉を使う人が居ると予測されているのだろうか。もし「香ろう」と思っても、メールに香ろうぜなんて書かない。
「香れ」 「香んねん」 「香んの」
念を押されても香れない。
そして最後は「香れど」 「香らば」 「香りゃ」 と続く。
「○○君も、香りゃいいのに…。」という使い方が生まれる未来は、そう遠くはないのかもしれない。
「香れども」 「香りゃあ」 ハァ~、チョイナチョイナ♪
そんな夏の日。